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『メイドインアビス』【感想・考察】アニメ『メイドインアビス』を見て【ネタバレ・グロ注意】

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メイドインアビス 深き魂の黎明についての記事

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前置き

 これが初のアニメ記事になるわけなんですが、何をはじめに記事にしようか迷いつつも特にあれこれ考えず一番最近に見たアニメを記事にしようと思った次第であります。

 ここでまずツッコまれるところと言えば、このアニメ『メイドインアビス』2017年の夏放送されたアニメなんですね。なぜに今頃と思うのは当然ですよね。まあ友人に勧められたからというのが理由なんですがね。それで今先ほど見終わったところなので勢いで書いていきます。どうぞよしなに

あらすじ

 まだ未知で溢れている”アビス”と呼ばれる巨大な縦穴が存在しており、深度も分かっていない。そこには奇妙な生物が生息し、地上の常識が通じないような代物(遺物)が数多く眠っている。
 その未知で溢れた”アビス”に魅了された人々はその秘境の地を求め、皆冒険者(探窟家)になることに憧れていた。
 ”アビス”の縁にある街『オース』に住む『リコ』は一層の探窟中に巨大な生物に襲われそうになったところをロボットに助けられるのだが・・・

 

感想

 少しダークな作品とは耳にしていましたが、かわいらしい作画とは裏腹にえげつない描写もいくつかありましたね。(実際この噂だけでこのアニメを見たってところもある)ここでは1話~13話までのお気に入りのシーンなどをかいつまんで紹介していきたいと思う。

幻想感溢れるBGM達

  この作品を語る上で欠かせないのが何と言ってもBGMです。BGMが”メイドインアビス”の幻想的な世界観を構築しているといっても過言ではないでしょう。一話のラストでナレーションと共に流れるBGMに引き込まれた方も多いのではないでしょうか。この時に流れるBGMは『Hanezave Caradhina』という音楽が使われており、この音楽は例の8話のラストシーンでも流れるBGMなんですが、サビの盛り上がりがすごいです。

www.youtube.com


 後余談で、このBGMにはボーカルが付いてるんですが、ハナモゲラ語(外国語に聞こえる様に歌う日本語の事)と呼ばれる言語で歌われているそうですw
 サントラもAmazonで販売しているようなので気に入った方はチェックしてみるといいかもしれませんね!

↓サントラのリンクはこちらから

 

 ※以下から大きなネタバレあり

 まだ本編を見ていない方はこちらから無料で見れるのでどうぞ↓

メイドインアビス(第一話)

第8話:ラストシーンのカッコ良さ・・

 先ほどのBGMがここで際立ちます。

 この回のラストシーンで『リコ』の母である『ライザ』の回想が入るのですが、オーゼンに対し自分の娘である『リコ』が再び深層を目指し、オーゼンの前に現れたときあることを教えてやって欲しいと言うのだが、それがこれだ

”どれだけの奇跡が君を動かしてきたのかってことと、その先で待つ素晴らしい冒険の挑み方を”

 まあカッコ良いよね。それもあのBGMの一番の盛り上がりを見せるときにこのセリフ。さらにしっかりと母の顔が視認できたのもこのシーンが初だった。んでまた光の見せ方もうまくて、このシーンだけ雲に隠れていた太陽が顔を出し、ライザの顔を日光で明るく照らします。これだけカッコよく登場させられたら鳥肌が立たざるを得ません。

 

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第10話:あまりにも絶望的すぎる展開・・・

  1話から9話に至るまで苦難ありつつもほのぼのとした雰囲気はここで終焉を迎えます。
というのも、ここまでグロテスクな描写がそこまで無かったのが、この回から急に目を背けたくなるような描写がふんだんに詰め込まれています。

絶望的シーンへの経緯

 グロシーンに至るまでの経緯とその最後をまとめると、4層を探検中の『リコ』と『レグ』は猛毒をもった奇妙な生物に遭遇してしまいます。そこで『リコ』はその生物の毒針に手を刺され。毒を抜かなければ命を落としかねない状況に陥りますが、その生物から逃げる手段が「”上昇負荷”を覚悟して3層へ飛んで逃げる」という選択しかありませんでした。3層に逃げた『リコ』は上昇負荷の代償である「全身に走る激痛、穴という穴からの流血」が実際に『リコ』を襲った。

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絶望はここからだ。

 上昇負荷における代償も痛々しいものだったが、毒も次第に『リコ』の体をむしばんでいった。毒針に刺された手は人間の手とは思えないほど腫れあがり、今にもはち切れんばかりに膨張してしまっていた。このままでは死んでしまうと悟った『リコ』は『レグ』に”手を切って...”と意識が朦朧としている中、声を振り絞った。ここで『レグ』は究極の選択を自身に強いられることになったのだ。手を今すぐに切るということは、すなわち意識がまだある時に、持っている小さなナイフで切断しなければいけないという現実だった。『レグ』は手を切る決心をし、手の切断を試みようとしたとき、『リコ』の口から発せられたのは「このまま切ると骨が当たって切りにくいから、骨を砕いてから切って」という冷静な判断からの言葉だった。この冷静さからまだ思考する余裕はあったということだ。つまり、この状態で手を切るということは、『リコ』は壮絶な痛みをしっかりとした意識の中で味わうことと同義なのだそれでも『レグ』は『リコ』を助けるため何とも救われない選択を決行するのだった。

 改めて自分で書いていて思いますが、このかわいらしい作画からは想像できないような痛々しい描写には驚かされましたね。

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第13話(最終話):ナナチの切ない過去

 この回では主に『ナナチ』とその相棒である『ミーティ』の過去を描いた話が主軸となっており、グロテスクな描写もありますが、それと同時に涙腺が崩壊するほどの感動するお話ともなっています。(筆者はポケットティッシュが無くなるくらい泣いた)

孤児だったナナチ

 ナナチは幼いころから孤児院に収容されており、『アビス』へ行くことに憧れを抱いていた。そこへあるとき、白笛階級の探窟家が『ナナチ』が収容されている孤児院に訪れた。そこで謎の男は”深淵に行くに相応しい者を探しに来た”と話し、孤児複数名を深界5層へと連れ出した。その際に地上から深界まで行くためのエレベーターに乗るのだが、そこで『ミーティ』と出会った。
 深界では、子供たちのための部屋が用意されており、子供たちは順番に健康診断ということで外へ連れていかれていく。順番を待っているうちに彼女たちはさらに仲を深めていった。最後の二人になる頃に先に『ミーティ』が外へ連れていかれ、『ミーティ』と一緒にいたかった『ナナチ』はこっそり後をついていった。そこで思いがけぬ謎の男たちの立ち話を聞くことになったのだ。

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真相を知ったナナチ

 そこで会話されていた内容とは、「人間としての運用をしていない孤児達を実験体として扱う」というもので、その実験内容とは、6層から上昇したときに発生する上昇負荷の研究であった。『ナナチ』は謎の男に見つかってしまい『ミーティ』と共に5層と6層を経由することができる昇降機に入れさせられ、上昇負荷を他者に押し付けることができること、そして今回その押し付けられる対象は『ミーティ』であることを説明された後命乞いをする暇も与えられずに二人は6層へと降ろされるのであった。

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6層で彼女達が見たものとは・・・

 6層へと降ろされた彼女たちは、そこで恐ろしい光景を目の当たりにすることになる。ここで実験体として扱われ、上昇負荷により人間性が損失してしまった”元”人間の姿がそこにはあった。その姿は人間の原型をしていない醜い生物、”成れ果て”と呼ばれる存在となってしまっていた。
 この光景を目の当たりにした彼女たちは小さいながらも、「このあと自分たちも数秒後にはこうなるんだ」と悟り絶望したに違いない。

 降ろされた後間髪いれずにエレベーターが上昇し始めます。(間髪いれずにとはいっても、自分たちがこれからなるであろう”成れ果て”の姿を見せられるってつらいですよね・・・)この後、『ナナチ』は『ミーティ』に負荷を押し付けることで姿が少し変貌する程度で救われましたが、『ミーティ』が成れ果てに変貌するまでの経緯が悲惨すぎた。おびただしい血を流しながら「痛い痛い痛い!!」「お願い!早く殺して!!」と叫ぶ『ミーティ』・・・その後、6層で見たあの成れ果てと同じ姿となってしまったのだった。

(こことかほんと胸糞すぎて泣いた)

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ミーティの最期

 ミーティは”人間性の損失”の他に”不死身の体”をアビスの呪いによって付加されてしまった。自分が死んだらミーティはアビス内に独りぼっちになってしまって、その不死身の体ゆえに一生苦しみを味わうことになってしまうと危惧した『ナナチ』は、前々から『ミーティ』を殺す手段を模索していた。そこで触れたものを消滅させることができる火走砲を持つ『リグ』達と出会ったわけだ。『ナナチ』は『リグ』に対し『ミーティ』を殺すようお願いし、それをなくなく受諾。
 そしてついに『ミーティ』を殺すときがきた。しかし、火走砲を放つその瞬間に「待って!」と叫ぶ『ナナチ』(ここで涙腺崩壊)、『ミーティ』に本当に最後の別れの言葉を告げて、『ミーティ』は火走砲によって消滅することとなった。

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考察

以下はアニメ全13話のみを見た考察に過ぎないので、原作をすでに読まれた方は流しで見るといいかもです。

ナナチは研究室からどうやって逃げだしたのか

 あのときまだ幼かった『ナナチ』が、『ミーティ』を連れて逃げ出すということが可能かと考えるとやはり不可能な気がしてならない。つまり、逃げ出すことに成功したのではなく、”意図的に逃がされた”と解釈するのが一番説得力があるんじゃないかと考えた。

5層から4層に上る際にナナチに対する上昇負荷は発生しなかったのか

 前提として『ナナチ』は人間性の損失はしていないが、成れ果ての姿にはなったイレギュラーである。そしてもし仮に、成れ果ての姿であれば上昇負荷を受けない体になるということであれば、上昇負荷を受けないという説明がつく。
 もし上昇負荷を受けるのならば、全感覚の喪失や、意識混濁は避けられないし、しかもまだ体も幼いからそれだけじゃ済まないかもしれない。これらを踏まえてまず間違いなく上昇負荷を受けずに4層まで上がったと言えるだろう。

最終回ラストシーンの謎男の意味深な発言

 「反応が消えていますね、おめでとうナナチ。ついに成し遂げたんですね。ぜひお礼が言いたい」という意味深な発言は、

・「ミーティの生体反応が無くなったこと」が研究室のランプみたいなものの反応が消えたことと関係している。

・成し遂げた、とは「不死身の体となった『ミーティ』を殺す手段を見つけたこと」

・「不死身をも殺す手段を発見してくれたこと」へのお礼

だと私は考えています。

リグはロボットなのにどうしてあそこまで人間らしいのか

・案1:今も人間だが、成れ果ての存在となった説

 『ナナチ』がイレギュラーな上昇負荷の受け方をしたように、『リグ』も通常とは異なる上昇負荷を受けたのではないかと考えた。(手は深層の遺物を移植したものか?)それか、呪いを受けない適合者だった~とかかな。
 それにロボットに性器があるとかどうしても考えられないんだよなあ。しかも『リコ』とお風呂に入ったとき、”息子”が反応してたしね。

・案2:元は人間で、ロボットにその人格を植え付けた説

 なんらかの事故で元の体が使い物にならなくなった際に、遺物で作ったロボットに人間だったころの人格を植え付けたのではないかと考えた。

 とりあえず『リコ』が遺物の力で生き返ったように、深層にある遺物だったらなんでもありっしょっていう理論のもとに成り立っている。

まとめ

 てかいろいろ考察してきたけど、原作の方ではもうすでにこれらの疑問点って解決されているのかな。もう少しで続編となる映画も公開されるみたいだし楽しみ。答え合わせといこうじゃないの、全外れしてたら笑うけどw
 まあ今後の展開の予想を考えるのもアニメ見るうえでの一つの楽しみ方だよね

おわり

 

メイドインアビス 深き魂の黎明についての感想記事

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